入居者からの甘い誘惑
私のマンションに若いシングルマザーが入居してきました。
18歳位でまだ子供という様な感じでした。
赤ちゃんが生まれたての様な感じで首も座っていませんでした。
私にもちょうど同じ位の娘がいますから、他人事のようにも思えず、入居をOKしたのです。
真面目そうで一生懸命さも伝わって来ましたので応援してあげたい気持ちでした。「若いのに大変だな」という印象しかありませんでした。
半年が過ぎました。
たまたま駅前を歩いているとどこかで見覚えのある女の子が前から歩いて来ました。
男性と二人連れで・・・?
うん〜?
どこかで見覚えが?
と、思い出しました。
そのシングルマザーでした。
半年前とは様変わりしてしまい、かなりお化粧がこく、男性はチンピラの様なお兄ちゃん。
え〜と思うぐらい変わってしまっていました。
それでも、入居時の印象「若いのに大変だな」が有りましたので。
彼氏が出来てよかったなあぐらいしか思いませんでした。
そうしている内に、家賃の滞納が始まったのです。
最終的に3カ月未納です。
客付け業者の方も私と同じ感覚でしたので、「ハトが豆鉄砲を食らった」様な感じでした。
部屋に集金にいってもなかなか会えません。
困り果て、保証人のお母さんに電話をしました。
その後は、すぐに本人とも連絡が取れ時間を決め訪問する事になりました。
インターホンを押し呼び出しをするとすぐに出てこられました。
赤ちゃんはいない感じでした。
相変わらず依然とは感じが変わっていました。
そう思いながらも家賃の集金の話を進めていきました。
以前は介護の仕事をされていたのですが、転職したみたいです。
家賃の回収も有ったので転職先を聞いてみると何とビックリ。
風俗店らしいのです。
しかもそれを、包み隠さずリアルに話してきます。
そこまで聞いていないのにどんどん話をしてくるのです。
何か誘われている様にも思えました。
私の勘違いかもしれませんが・・・。しかし、残念でした。
せっかく応援していたのに!
その場が妙な雰囲気になったので、話を切り上げ失礼しました。
最終的にお母さんに立て替えてもらい全額回収。その後すぐに退去していきました。
大家さんは感情的になってはいけないと勉強させられました。
その当時は保証会社の事はあまり理解していなかったので、滞納者に対してはこまめに回収しに行くしかありません。
今考えると回収できたのが、奇跡だと思います。
入居者がどのような状況でも、冷静に家賃の支払い能力を判断し、入居して頂かないとダメですね。
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